2013年7月15日月曜日

浅草寺 二天門 手水鉢

手水鉢 ちょうずばち
参拝前に手を清める鉢のこと
役員さんとの打合せ前に手を清めます

江戸時代 安永六年(1777)

「手水鉢」とは、社寺の参拝前に手を清めるために置かれる鉢のことである。鉢の側面には「安永六年(1777)に観世音千百五十年法会供養の日に臨時連中によって寄附された」とあり、推古三十六年(628)のご本尊様ご示現から数えて1150年を祝う記念法会のために、明和六年(1769)に設置された浅草寺の消防組織である「臨時連中」によって献じられたと推定できる。
また銘文に「随身門前」とあり、文化10年(1813)に編纂された『浅草寺志』にも「裏門の外」と記されていることから、場所を変えずに今に至ると判明する。現在は使われていないが、江戸時代の多くの人々がここで手を清め、観音さまや三社さまにお参りをされたことであろう。
(金龍山 浅草寺)